しあわせの楽園虹に出会う桜の芽215

このお話の始まり

しあ楽1

前回のお話

しあ楽214

途中に

特として

なな潤のお話が入ったりします

215しあ楽

サンドイッチが良い

ななが朝早くに置き出して来て、昼の弁当の邪魔をした

もう米も炊けているし

輪が園に通い出してからは、しばらくテンションが下がらないように

あの子のリクエストを叶えるようにしている

うめぼしに白米が見えない程の海苔、

それが輪のリクエストだ

なな、今は輪と一緒のお弁当にしない?

姉ということもあり

暗黙の了解で輪と合わせさせていた

それは気になっていたが

輪はななと一緒だと喜ぶし

まだクラスは違っても昼になると、ななの側で食べると聞いていた

だから、ななには悪いと思っていたけれど

なな、おにぎりゃだ

どうして?

ななも、梅干にぎりが嫌いな訳じゃない

けれどその表情を見ていれば

何かが引っかかる気がして膝を落とし視線を合わせる

ななもママに何が良い?って聞いて欲しいの

まだ小さな頬に

切らせてくれない長い髪は緩やかに背中を流れ、間もなく結わなければ

もし、聞いてあげても。今日はもう間に合わないよ?

いつも起こしてもギリギリまで起きて来ない二人だけに、バスが来るのはあと30分ほど

だから、今から聞いても。ななの願いを叶えてやれない

小さな手がオレのエプロンを握り見上げる雅紀に似た瞳

オレはそれに、とてつもなく弱く

思わず視線を外す

ママぁなな、お姉ちゃんだから?

戻すように声をかけられ

エプロンへの手はオレの手の甲へと重ねられた

なな

子供にしてみれば上だの、下だの、なんて関係がない

それは親の言い訳であり

そうであって欲しいと願う勝手な気持ちなのかもしれない

でも、どうしてだろう

この子が大切で仕方ないと思えば思うほどに

それを自分で感じ、理解して欲しいと望んでしまう

いつかそれが、人の社会の中で役に立つと思うからで。思いやりの中で自分から動く人間になって欲しい

その為に勝手な理想を押してしまう

ぃい、もう。おにぎりでなな良い。朝ご飯いらない

なな

オレの言葉も聞かずに二階の自分の部屋に駆け上がり、ドアの閉まる音がした

その音と入れ違いに雅紀が降りて来て、オレの手を握る

嫌われちゃった?

最近朝までしっかりと寝てくれるようになった汐と廻を、ベビーベッドに寝かせ降りて来たと笑う

なんか初めてばっかで、対処の仕様が分かりません

それでなくても、この家。唯一の女の子だ

和も起きて来て、先ほどの声が聞こえていたらしく。三人で軽いスクラムのように前を向き合い黙り込む

輪、休ませる?

それはすなわち

今からサンドイッチを作り、ななだけを送り出すって事で

テーブルの上に乗った梅干にぎりを見つめ

ただ、どうすれば良いのか

ぁにしてんぉ?

ん?

ええっ!

小さな手が伸びて

その海苔ばっかの、おにぎりをつかむと頬張った

オッサンそれ昼飯だろ!

そうだぞ!お前、今食べたら

オレと和が焦る中

雅紀が冷蔵庫に向かい卵を持ってくる

そして輪へかがみ声をかけた

りん、ななはお昼ご飯にサンドイッチが食べたいんだって

卵を見せながら

言葉を続けていく

男なら朝はご飯を食べないと沢山遊べないよね?じゃあ女の子が望んだらどうする?

輪が好きな朝食は

カートさんの家で頂いたベーコンとビートのスライス、それに目玉焼きを挟んだ物だ

おとこぁら?

考え込んで

しかし、もう手には半分食べた。おにぎりが

ぉえ、おとこだかぁ。さんろいっちぇも良いぉ!!

そっか、そうだよね?じゃあお姉ちゃんの食べたい物を一緒に食べたら嬉しいね

和が顔を斜めに傾け、その様子を見ていた

かぁたん、おぇ。さんろいっちくぅ

その声で、オレは雅紀から卵を受け取るとすぐにフライパンに火を入れ。キッチンにさらしていたビートを水切りし、昨日作っていたベーグルを冷蔵庫の一番下から出し中央にスライスを入れる

お前、自分の事。オレって言ってんのか?

ん、ぃん。らっておとぉだもん

後の調理を雅紀に任せ、ななを二階へと迎えに行く

小さくノックをしてドアを開けば、自分で無理矢理に編んだような三つ編みの髪が爆発しているように見えた

そしてベッドに隣で、いつものクマのぬいぐるみに抱きついている

なーな、輪が男だから昼飯はサンドイッチで良いって。雅紀が今作ってる、だから早く朝ご飯食べな

クマから見える片目だけが

少し不安そうな顔でオレを見つめていた

おいで、なな。ゴメンね、お姉ちゃんだからって無理言って

ななが立ち上がるとオレに手を広げ抱き付いてきた

まだ腰辺りまでしか届かないつむじ

ままぁ、なな

ワガママ言ったから嫌いになる?

小さく震えた声が愛しくて

膝を折り座るとななを抱きしめる

なる訳ないよ

なながもし、どんなに悪い事をしても

ダメだけどオレだけは味方でいるよ

でも、ななはちゃんと分かってるんでしょ?

うんなな、本当は分かってたの。お弁当なんて、なんでも良かったのに

それは自分に対する愛情確認で

寂しくなった小さな心が、言ってしまったのだと言葉を詰まらせた

ななも最初の頃は心配だったでしょ?

でも今、輪もそうなんだよ。みんなで早く慣れるようにしてあげないとね

うん、ななも見てるから大丈夫よ。輪、本当は強いもん

一緒に降りようとして

汐と廻の部屋を覗いたら

そこにはアライグマのように

ベビーベットの柵に立ち上がり、こちらを見ている二人がいた

ここにも居たね、将来の心配性さんが

廻は絶対に行かないって言いそう

オレはななにガードを開いてもらい

両腕に重くなったアライグマを抱きかかえると

三人がテーブルに着く一階へと降りて行った

つづく

おはようございます

昨日はありがとうございました

色ね、この数年を思い出すのと

温かい言葉にホロリと来て

出来るかぎりは自分でも頑張ろうと思いました

しあ楽は長すぎて

どれだけの人が読んでいるか

分からないけど

子供たちと

それを育てる三人の親としての成長を

自分の時間と重ねて生きている気がします

なうにはチビは一人だけど

兄弟は沢山いるのね

だからその時間と

今の時間

子供の頃に親に言われた言葉

そして自分がそれを租借し

良い部分と

嫌だった部分を比べ

書いています

恋愛期間が終わると愛情になったり

馴れ合いになったり

もっと深くなったり

憎しみになったり

愛情って不思議だよね

生きてると嬉しかったり

哀しかったり

不安だったり

色んな感情がある

水木さんも言ってた

この今の生活も

人間道という地獄の一部なんだと

幸せの中で苦労し

生涯を全うする為に翻弄する

人を好きになり

苦手になり

嫌いになり

また新しい人を好きになり

同じ人を愛する

人生って難しい

だけど人が好きで

出会いを怖れたくない

なうはこの場所が怖く苦手で

でも好きで大切です

私は毎日言葉を上げていますが

突然しらない人が

話しかけてくる

その関係にずっと馴染めませんでした

みんなが繋がり

嵐会などを楽しくしているのを見ると

不思議で

どうしてそんなにすぐに

仲良くなれるのかと思ったり

自分には本当に好きな人が

幸いにも少数ですがいて

その人達が相手をしてくれます

それが今の幸せで

ここがあったから繋がったり

色んな道がありますが

ゆっくりと

信じた道を生きて行きたいと思います

本当にありがとうございました

本日も良い一日を

なう

これからゆっくり

オレ鳴やzero

きか飴、他新章を

アップしてゆきます

つむぎ部屋