1542あらゆる遺体の知識を必要とする葬儀社

9年間で様なご遺体と接してきた事が、知識として役立ってる

のを実感することが時ある。

葬儀の仕事をしていると、誰もがベットや布団の上で亡くなる訳

ではないし、綺麗な身体のまま亡くなる訳でもない。

仕事を初めて数年間その度に驚いたり、吐き気がしたりの連続で

したが、その経験が後で役立つのを実感する機会が増えています。

今回ご安置している交通事故で即死のご遺体もそうです。

遺体に関しては看護師、介護士ともに、さして知識はありません。

その点で言えば、死体解剖する医師や、検視を行う医師、さらに

刑事課の担当者などが知識は持っていますが、それらに次ぐのが

葬儀社の人間のはず、ただ個人差が大きいのが現実です。

家族にもしもの事態が訪れ、依頼した葬儀社の人が遺体の管理に

詳しい人なら任せるべきですが、そうでなかった場合、少しでも

家族に知識があれば担当者に訊ねることはできるでしょう。

知識のある担当者なら、普通のご遺体でなく、気になる部分があ

る遺体なら、事前にその旨を家族に説明するでしょうけど全ての

担当者が口が足りてるとは限りませんから葬儀まで遺体の状態

は問題ないですか?とでも聞いてみれば問題ありませんよ

とか実はとか担当者が説明してくれるでしょう。

今回の場合、車にひかれて即死に近い状態だそうですが、頭部の

損傷は激しいけど、腕にあざがある程度で身体のほうは特別損傷

しておらず、顔もさして傷はありません。

そこで、こんな想定をしました。

車に跳ね飛ばされ後頭部から落下した為、後頭部は看護師さんの

言ったようにぐちゃぐちゃになり即死、腕全体がアザになってる

のはその腕側から地面に叩きつけられたから、損傷の大きい頭部

と同じ側の腕にアザがある

とはいえ、内臓が無傷とは限らないし、損傷部位からジワジワと

出血や体液が出てくる事も考えられるから、まず腹部から胸部は

凍結させ体液や血液が出てくるのを防ぎ、頭部は枕下にドライア

イスを置き、周囲にもドライアイスを小さくして、並べて置けば

頭部の傷口と出血を凍結させらる為、腐敗もさせずに済みます。

2日間でドライアイス25と、いつもより多い使用量ですが、

出血することを考えれば、やむ負えない対応だと思います。

人の身体は心臓が停止して初めて逝去となりますが、状況により

心臓より遠い部位から死亡していくケースも考えられます。

こんなケースを筆頭に怖いのは頭部の腐敗です。

身体はドライ等でいくらでも凍結させられますが、頭部はなんの

対処もせず、むき出しのまま安置するのが普通です。

すると、稀に顔が黒くなり、悪臭がしてくる事があります。

ですから、死亡した状況や遺体の肌色などから、時には頭部への

冷却を必要とする場合もあるのが現実です。

その点、当方で使用している安定枕付のシートは、頭部が凹んで

いる為、ドライアイスをカットして凹んだ部分に置き、その上に

頭を置けば後頭部から凍結させる事もできます。

それと、年増えてる孤独死や、死後数時間経過した遺体の場合

すでに死臭がしている事もありますが、そんな場合は今回同様に

腹部、胸部を凍結させれば臭いはしません。但し解凍と同時に

死臭がしますから、凍結した状態で火葬に入ると良いでしょう。

ご遺体は次の順序で変化します。

死後は血の気が引いた顔色になります。

血液は身体の下に溜まりうっ血状態となっています

時間が経過すると黒っぽく変色します。

この段階になると死臭は強くなります布団安置の限界

赤や緑の色が体中に出てきます

相当な腐敗臭がして、家族に合わせるのは躊躇します

は納棺安置で専用冷蔵庫の安置です

全体の皮が剥けたり、顔の判別ができなくなります

発酵したような腐敗臭となり家族でも会わせられません

故人を特定する為検査が必要になります

遺体の損傷度や損傷部位により、安置の方法は変化します。

口の空いてる遺体でも、長い間ずっとくちを空けてたご遺体以外

ほぼ100くちは閉じますが、目がパッチリ開いてるご遺体だと

完全に閉じるのは難しいですから、ガーゼ、カット綿等ではじを

両面テープで止めると良いでしょう。その際、普段メガネをし

ていた故人なら、サングラスとかメガネを掛けてあげても良い。

点滴液でパンパンに腫れあがった手足の時は、合唱を組んだ手に

エンゼルバンドをしてればとりましょう。合唱が外れそうなら

両腕の手首の上を固まるまで縛れば問題ありません。

また足がパンパンで破裂しそうな時は、シーツの上にビニール等

敷いておくか、足のひざ上まで袋に入れておくのも一法です。

以前も書きましたが、納棺安置以外で、顔の横にドライアイス

置く葬儀社があるとしたら、知識が無いか、ボッタクリのどちら

かです。但し納棺安置なら棺内の温度を下げる効果はあります。

時型肝炎など感染する病のご遺体もありますが、家族の方も

注意が必要です。体液は勿論、目やくちなど粘膜にも注意です。

ど素人から始まった葬儀の仕事ですが、10年目にして相当量の

ご遺体と接した事が今の知識に繋がっています。

読書や聞いて得られる知識もありますが、現場で得られる知識も

あるわけで、それと家族の心情まで加味して最善の方法を選択

するそんな判断材料に必要な知識も葬儀社には必要です。

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